そして千年の恋がはじまる…(蒼の軌跡)

管理人:菜蒼の日々。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

輝血

紅玉の指輪を呉れると云ったのに、
貴方から届いたのは一鉢の鬼灯。
枯らしてしまうのも癪だから、
毎日せっせと世話をした。

ある日。 ふと。

ぱちん。

はぜる音が聞こえたような気がして。

鬼灯の鉢を見やれば 隠れるようにして
まぁるい大きな紅の宝玉。

約束を違える人ではなかった、と
綺羅綺羅輝く実を摘んでみたけれど。
指輪にするには大きすぎる。
首飾りにするには小さすぎる。

それならばいっそ、
この実を食べて私自身が紅玉になろうか。

口中に含んで優しく食めば、
甘苦い貴方の記憶が広がる。

私はきっと、小さな小さな玉になるだろう。
貴方の手指を飾るには小さすぎる程の。
その時には どうか。


どうか、私を……。




06年02月05日作成。

最後に「食べて欲しい」といった感じの
一言を付け加えようと思ったのですが、
無い方が良いかなぁとか。
(…コレといったコトバが思いつかなかったのは
此処だけの話。)

タイトルの『輝血』は「かがち」と読んで
ホオズキの別名です。
他にも酸漿とか鬼燈と表記して「ホオズキ」とも。

以前、いけばなを習っていた際に
鬼灯の袋部分だけ腐食し、網目のような葉脈(?)だけが
(袋の形のまま)残ってて、中の紅い実が透けて見える
そんな花材を見たことがあります。
とっても妖しくて怖い雰囲気で、
我々生徒には持て余してしまう花材でした。
スポンサーサイト

テーマ:詩・唄・詞 - ジャンル:小説・文学

駄文。 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<ロイエド小話 その① | HOME | 哀しみの旋律>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。