そして千年の恋がはじまる…(蒼の軌跡)

管理人:菜蒼の日々。

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ロイエド小話 その①

「なんか…今日はやけに殺気立ってねェかココ?」
「そうかなぁ~? いつも通りだと思うけど。
 兄さんの考えすぎだよ。」
「いつもはノホホ~ンとしてて、ココが軍部だって事
 忘れちまいそうになるけどな。
 上に立つ人間のアホさ加減が空気感染するんだぜきっと。」

兄さんてば! と窘める弟の声を右から左へと聞き流し、
赤いコートの裾を蹴り立てるように長い廊下を進む。
殺気というより寧ろ、皆が皆ウロウロそわそわしている様は
『浮き足立っている』と表現した方が的確かもしれない。
だが、幼くして国家錬金術師となったエドワードには、
世間一般には有名な世界規模的イベントが開催されるこの日も
只の「2月14日」でしかなかった。

目的のドアに辿り着くやいなや、ノックも無しに開ける。
「おい無能大佐! 来てやったぜ有難く思え!!」
「…鋼の。 キミはいつになったら『ドアはノックして開ける』という
 一般常識を身につけてくれるんだ?」
「どうせ山積みの書類で、客の顔なんざ直ぐには見えねんだから
 ノックなんか無駄だっつーの。」
勝手知ったる何とやら、エドワードは応接用のソファに
ごろりと寝転んだ。
「もう兄さん! 大佐、すみません!」
兄の言動を詫びるアルフォンスは、鎧の身体を
これ以上ないほどに縮こまらせてしまう。
この部屋の主である無能大佐ことロイ・マスタングは、
今日も今日とて未決裁書類の雲海に泳いでいる。
その波間から手をひらひら振り、「気にすることは無い。」と告げた。

「そう云えば、ホークアイ中尉は?」
ロイの右腕にしておくには勿体無いと評判の、
容姿端麗な女性の姿が見えない事にアルフォンスが気付く。
「ああ、彼女なら事務局に行くと云っていたが。」
「この間、捨て猫の里親を中尉に探して頂いたんです。
 そのお礼を云いたくて…ボク、ちょっと行ってきます!」
アルフォンスは部屋を出ると、がしょがしょと足音も軽く
先程の廊下を引き返していった。


「やれやれ。 一息つくとするか。」
「…って、何でコッチに座るんだよ! 狭いだろが!!」
エドワードの身体をソファの背凭れに押し付けるようにして
ロイが無理矢理腰を落ち着けた。
「まぁいいじゃないか、鋼の。 
 私の重みを受けとめるのも久しぶりだろう?」
一瞬で沸騰した血液が逆流する音が聞こえる。
「ッだあぁあ~~!! あんなモン二度と受けとめたかねェ!」
「つれないな鋼の。 世の中はバレンタインで浮かれているというのに。」
私への本命チョコは持参していないのかと問われ、
クソ重い男の身体を押しやる事を思わず忘れて問い返していた。
「ばれんたいん? チョコ?? なんだソレ。」


to be continued.....



06年02月14日作成。

ご、ごめんなさい。
続いてしまいます~(><)
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