そして千年の恋がはじまる…(蒼の軌跡)

管理人:菜蒼の日々。

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仮題 『銀鈴』 2

『見舞。』

その日も僕は、キミにこっそり挨拶をし
いつもの電車に乗り込んだ。

昨晩から続く雨が車内の不快指数を上げている。
常にも増して多い乗客に辟易し、
学校のある駅ひとつ手前で降りる事にした。

ホームのベンチに座っていると、規則正しい雨だれの音。
どこかの雨樋が外れてしまっているのだろう。
乗降客はおろか駅員さえ居ない。
聞くとはなしに聞いているのは雨音だけ。
自然、眠気がやってくる。

 うつら  
  うつら。



鈴の音が聞こえたのは、気のせいだろうか。
夢か現か判然としないまま瞼を押し開ければ、
其処には蒼天が広がっていた。

いや、今日は雨だ。

その蒼が、
僕の顔を覗き込んでいるキミの眸だと気付いた刹那


 ぺろり。



口唇の端を舐められた。

驚いて椅子から跳ね起きた僕に驚いたキミは
飛び退って ちりり りり 鈴を鳴らして駆け出す。
「あ、あのっ!」
云わなくちゃ。 お礼を。 云わなくちゃ。

「ありがとう、心配してくれて。
僕はもう、大丈夫。 大丈夫だから。」

必死になって告げる僕の焦りを他所に、
すい と視線を逸らす。
キミはいつもどおり、悠然と歩いて改札を抜けていった。



つづく。





あ、あれっ!?  終わんな…い。
あと一回だけ、だと思う。よ?
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